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- 2020年7月17日
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日本工作機械工業会(日工会)が発表した5月の工作機械受注実績(速報値)は、前年同月比52・8%減の512億6000万円と、20カ月連続の前年割れとなった。新型コロナウイルスの感染拡大に伴う顧客の設備投資の見送りや営業活動の自粛が響き、内需、外需ともに大きく落ち込んだ。総額と外需は、2009年11月以来の低水準となった。また、単月の総額で600億円を下回るのは2カ月連続となる。
内需は同57・4%減の182億500万円で、18カ月連続の減少となった。外需は同49・8%減の330億5500万円で、20カ月連続の減少。350億円割れは2カ月連続となる。
新型コロナの感染収束に見通しが立たず、本格的な需要回復が不透明な状況が続く中、国内では緊急事態宣言の解除を受けて今後の経済活動の再開が期待されている。日工会では「営業活動が今後展開されることで、緩やかに回復に転じるのでは」(調査企画部)と見ている。
- 2020年7月17日
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- 2020年7月16日
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日刊工業新聞社がまとめた工作機械主要7社の5月の受注実績は、前年同月比50・5%減の162億5900万円だった。新型コロナウイルスの感染拡大に伴う設備投資の先送りなどが影響し、国内外ともに大幅に落ち込んだ。ただ、中国では受注の回復傾向が続き、一部の国で商談も出るなど明るい材料も出始めた。
オークマは5月単月では2010年5月以来の60億円台となった。前年同月と比べると国内、輸出ともに大幅に減少したが、前月比はどちらも5・3%減にとどまり、「新型コロナの影響や実働日数が少ない中で、なんとか踏みとどまった状態」(マーケティング室)と捉えている。
牧野フライス製作所は15カ月連続の前年割れ。輸出は欧米やインド向けの減少により全体で前年同月比6割減となったものの、中国向けは建設機械などの一般機械関連が伸びたことで増加した。
芝浦機械(旧東芝機械)は国内で前年実績のあった建機や重電向けの需要がなくなり、輸出も工作機械・精密加工機ともに需要が大きく減少した。一方、足元では「中国や韓国で商談が出始めている」(広報・IR部)という。牧野フライス製作所も中国市場について「年度後半に向けて増えるという期初の想定に変わりはない」(業務部)とする。
また日本では緊急事態宣言が解除されたことなどから「6月後半から自動車関連などで引き合いが出るのでは」(ツガミ幹部)と、今後の回復を期待する声も挙がる。オークマは「今後は中国がけん引して、日本と米国が追従する形で回復していくのでは」(マーケティング室)と見る。
- 2020年7月16日
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- 2020年7月15日
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新型コロナウイルスの感染拡大で主要サプライヤーの業績見通しが不透明だ。ホンダ系部品メーカー11社の2021年3月期連結業績予想は、合理的な見通しの算出が困難として、ジーテクトと今秋の統合で上場廃止の3社を除く7社が未定とした。成長市場の中国は回復基調だが、北米やアジアの落ち込みは年明け以降も戻り切らないとの見方もある。3社と日立オートモティブシステムズ(AMS)との統合も厳しい船出となりそうだ。
各社とも主力の中国では新型コロナの影響が20年1―3月期に直撃したものの、3月以降は経済活動が再開し、回復している。世界市場も経済活動の再開とともに、20年4―6月期を底に年明けにかけて自動車の生産量は回復するとみられる。
唯一、業績予想の一部を公表したジーテクトは、営業利益を前期比78・1%減の19億円に設定した。オンラインの決算会見で高尾直宏社長は「各取引先のすべての情報を加味して組んだ。中国を除いて年明け以降も100%は戻らない」と厳しい見通しを示した。
日立AMSとの経営統合を控えるケーヒン、ショーワ、日信工業の3社は見通しを示していない。規模拡大による競争力強化でCASE(コネクテッド、自動運転、シェアリング、電動化)対応に臨むが、新型コロナ感染の第2波、第3波の懸念など先行き不透明な中でのスタートとなる。
20年3月期は11社中10社が営業減益、全社が減収と総崩れだった。うち3社が当期損益が赤字だった。ケーヒンは空調事業の製品補償費や減損損失が響き赤字に転落。武蔵精密工業は欧州子会社の減損損失が加わり最終赤字となった。八千代工業はリコール費用などが改善し唯一の営業増益を達成したものの、国内工場の減損損失などで当期損益が2期連続で赤字だった。
テイ・エステックは中国を除く欧米、アジアなどで減産したほか為替影響で利益を押し下げた。ショーワも為替影響に加えステアリングや4輪車用製品の減少などで減益だった。エフテックは国内やアジアでの減産に伴う受注減で苦戦した一方、北米事業は収益改善策が奏功し、黒字転換した。
- 2020年7月15日
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- 2020年7月13日
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松澤精工は、重研削に対応する数値制御(NC)工具研削盤「Desire(デザイアー)」を発売した。トップランナーモーター(IE3相当)を搭載したことで、従来機に比べ消費電力を6%削減できる。価格は2000万―2500万円(消費税抜き)。初年度20台の販売を目指す。
NC工具研削盤は同社の主力機で、エンドミル、ブローチ、ホブなどの工具研削で幅広く使用されている。ダイヤモンド砥石(といし)や立方晶窒化ホウ素(cBN)砥石を使った重研削でも、安定した精度で長時間連続加工できる。
テーブル左右送り量が400ミリメートルと700ミリメートルの2タイプがあり、長尺物の加工も可能だ。また、NC制御軸数も3軸と4軸の2タイプを用意。「産業用の機械部品など、工具以外の円筒研削にも活用できる」(松澤社長)という。
- 2020年7月13日
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- 2020年7月10日
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トヨタ自動車は中国の大手自動車メーカーなど5社と商用車用の燃料電池(FC)を研究開発する合弁会社を2020年中にも設立する。中国では商用車を中心に燃料電池車(FCV)の市場が拡大しており、中国政府もFCVへの関心を強めている。トヨタは中国での提携関係を強化することでFCシステムを効率的に開発し、FCV普及の基盤作りを進める。
新合弁会社「連合燃料電池システム研究開発(北京)」はトヨタのほか、北京億華通科技、中国第一汽車、東風汽車集団、広州汽車集団、北京汽車集団の5社が参画する。総出資額は約50億1900万円でトヨタは65%を出資する。従業員数は約50人を予定。23年までに段階的に約100人まで増やす計画。
参画する6社は協議で商品を企画し、中国の性能ニーズに対応するFCスタックなどの主要部品や、それを支えるFCシステム制御、車両搭載までの技術開発を一貫して手がける。低コストで品質の高いFCシステムの開発につなげる。
FCVは水素と酸素の反応で発電してモーターで走る。走行時に排出するのは水だけで「究極のエコカー」とされる。トヨタは14年に世界初の量産FCV「ミライ」を発売した。FC開発ではホンダと米ゼネラル・モーターズ(GM)、独ダイムラーとスウェーデン・ボルボなどが協業関係にある。
自動車メーカーは新技術に関し「知見をオープンに広めて勝負しようという姿勢を強めている」(EYアドバイザリー・アンド・コンサルティング商用車&モビリティチームの早瀬慶リーダー)。トヨタには次世代環境車としてFCV需要の大きい中国で提携関係を強化することで、普及をリードする狙いもあるとみられる。
- 2020年7月10日
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- 2020年7月9日
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タンガロイは、深穴内径旋削加工用工具「ボア・マイスター」シリーズに、芯高調整用デバイスを追加し、発売を開始した。
旋削加工における芯高調整を簡易的に行える。1種類のデバイスで複数の工具径に対応する。消費税込みの価格は9603円から。初年度に175万円の販売を見込む。
デバイスのセレーション(溝形状)部に設けた磁石により、防振バーへの簡単な取り付け・取り外しが可能で、工具の高い操作性を実現する。工具径16ミリ・20ミリ・25ミリメートル用と、同32ミリ・40ミリ・50ミリ・60ミリメートル用の2種類をそろえた。
ボア・マイスターは独自の振動抑制機構により、深穴加工時の加工面の品位低下やインサート(刃先交換チップ)の異常損傷の発生を抑制。これにより、L/D(工具突出長と工具径の比)が最大10の深穴内径旋削加工を安定して行える。
- 2020年7月9日
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- 2020年7月8日
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DMG森精機は、ニコンの非接触レーザースキャナーを一部の工作機械に搭載し、今秋から順次販売する。加工対象物(ワーク)の寸法や形状を高精度で高速に測定でき、加工工程の改善と加工精度の向上につなげられる。航空機や建設機械、エネルギー産業関連の大型ギアやタービンブレードの計測・測定に最適な機能として訴求する。
同レーザースキャナー「LC15Dx」は、高性能なデータ処理機能を搭載し、接触式3次元測定機と同等の精度で高速に多点測定できる。またタッチプローブで測定できない小寸法や複雑な形状の被検物など、さまざまな部品を非接触で効率良く測定できる。
DMG森精機は、独自の非接触機上計測システムにLC15Dxを組み込み、オプションとして工作機械に搭載する。
両社は、工作機械への高度な計測技術の適用や積層造形(AM)機の世界販売について包括的な業務提携を3月に締結しており、今回の取り組みはその一環。
- 2020年7月8日
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- 2020年7月6日
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乗用車7社の2021年3月期連結業績予想は、見通しの算出が困難として、6社が未定とした。唯一、売上高と営業利益を公表したトヨタ自動車でも、営業利益は前期比約8割減を想定する。新型コロナの影響がどこまで及ぶのか。21年3月期は全社が苦戦を強いられそうだ。
通期業績予想の算定が困難を極める中、日産自動車は未定としながらも、世界販売の全体需要を前期比15―20%減とみる。トヨタの豊田章男社長はオンラインの決算会見で「リーマンよりも販売台数は落ち込むが今期は黒字が確保できる」と強調。4月のトヨタ単独の世界販売台数は、前年同月比46・3%減の42万3302台と半減したが、この4月を底に年末から年始にかけて前年並みに回復すると見込む。
20年3月期連結決算は6社が営業減益で、そのうち2社が当期損益が赤字に転落した。日産はリーマン・ショックの影響を受けた09年3月期以来の赤字。三菱自動車も燃費不正が発覚した17年3月期以来の赤字となった。米中貿易摩擦や円高など各社が苦戦する中、新型コロナが直撃。CASE(コネクテッド、自動運転、シェアリング、電動化)対応など将来の研究開発投資の負担も大きく、収益が悪化した。
日産は北米や欧州で販売が低迷する中、新型コロナが業績落ち込みに拍車をかけた。構造改革費と減損損失で6030億円を計上するなど赤字幅は00年3月期の6844億円に迫る水準。日産の内田誠社長兼最高経営責任者(CEO)はオンラインの決算会見で「経営責任を重く受けとめている」とし、役員報酬の減額を表明した。
三菱自も米中や豪州の販売不振で世界販売を落とした上、円高による為替差損が響いた。マツダも新型車の販売戦略が停滞する。スズキは主力のインド市場が苦戦し、販売台数を大きく落とした。
北米や欧州の好調を維持したトヨタだったが失速して減収減益。ホンダも中国で新型コロナが直撃し、20年1―3月期の営業損益は赤字に転落したが、通期業績は1割減にとどめた。SUBARU(スバル)は新型コロナの影響は限定的で、リコール費の改善や米国の増販が貢献し唯一、増収増益を達成した。
- 2020年7月6日
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- 2020年7月3日
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新型コロナウイルス感染症の拡大によって世界景気が急速に悪化する中、半導体製造装置各社は2020年度業績に強気の見方を維持している。背景にあるのは第5世代通信(5G)やデータセンター(DC)向け半導体の需要増に対応した半導体メーカーなどの旺盛な投資意欲。米国による中国への経済制裁強化の動きも装置各社は冷静に受け止める声が多い。一方、新型コロナ問題の収束が長引けば、半導体メーカーの投資意欲に水を差しかねない。
東京エレクトロンは4月末、新型コロナの影響が見通せず、21年3月期業績予想を未定とした。それでも、DCと5Gスマートフォン向け半導体の需要は旺盛で、半導体前工程製造装置市場ではロジック、ファウンドリー、メモリー需要も回復していると説明。「現状では顧客の投資計画に大きな変更はない」と強気の見方を示した。
SCREENホールディングスも21年3月期業績予想を未定としたが、半導体製造装置事業は20年1―3月期の受注高が624億円と、前の四半期(19年10―12月期)比37・7%増えており、底堅い需要が続く見通し。特に台湾向けは好調で「ファウンドリーとロジックは強いまま推移する。新型コロナ影響で(オンラインでの活動が増え)サーバー需要も逼迫(ひっぱく)しつつあるようで期待したい」という。
実際、ファウンドリー世界最大手の台湾TSMCは24年に米国アリゾナ州で半導体前工程の新工場を稼働すると発表。21―29年に約1兆3000億円を投資する。国内ではキオクシアホールディングスが三重県四日市市でNAND型フラッシュメモリーの新製造棟の建設を始めた。
リスクの一つは米国による中国への新たな経済制裁だ。米国はファーウェイなど中国企業に対して米国由来の技術を使った半導体製品を供給する際には、米商務省の許可が必要とする制裁強化策を発表。これを受け、TSMCがファーウェイからの新規受注を停止したと報じられるなど業界に動揺が広がった。
それでも米半導体製造装置大手のアプライドマテリアルズは、大きな影響は受けないとの見方を表明。TSMCも製造装置が規制対象に含まれないとの見解で、ファーウェイへの供給を続ける方針を示した。
また仮にファーウェイの発注が減っても、ノキアやエリクソンなど欧州の通信機器メーカーからの受注が増えれば、ファウンドリーの生産はやがて回復するとの見方もある。
一方、新型コロナ感染症は不安要素として残る。問題の長期化で「経済への影響が深刻化し、電子機器需要やプラットフォーマーの広告料収入が減少すると、半導体需要や設備投資意欲が減衰する可能性もある」とレポートで指摘する。
情勢の変化を注視し続ける必要がある。
- 2020年7月3日
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- 2020年7月2日
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切削・研削工具6社の2020年3月期連結決算が出そろい、自動車関連などの需要低迷に新型コロナウイルス感染拡大が重なって全社が減収となった。21年3月期連結業績予想は全社未定。主要顧客の自動車業界では、トヨタ自動車が前期比19・8%減収を予想するなど苦境が続く。機械業界も先行きが不透明で工具各社は体質強化や営業の新手法を模索する。
三菱マテリアルは、主に米中貿易摩擦や国内自動車関連メーカーの減産の影響を受け、超硬工具の販売が国内外で落ち込んだ。21年3月期は新型コロナによる需要減のほか、原料調達リスクや顧客の生産活動低迷の可能性を想定している。
各社は善後策を模索する。住友電気工業は「事業体質をさらに強化すべく徹底した生産性改善、拠点統廃合、社員の再教育などの内部固めを進める」方針だ。ノリタケカンパニーリミテドは「投資に濃淡を付け、可能なものは先延ばしする」計画。旭ダイヤモンド工業は第5世代通信(5G)などで需要増を見込む半導体向けを強化する。
ダイジェット工業は中国で需要が回復傾向。今後は営業活動でウェブシステムの活用を検討する。
日進工具は例年並みの設備投資6億円を計画し、品質向上や生産効率化のための設備を導入する。
- 2020年7月2日
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- 2020年7月1日
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日本タングステンは、研削や切削の加工能率を向上させる同社製ウルトラファインバブル(UFB)クーラントシステムの補助装置「マイクロバブル(MB)生成器」を発売した。通常1分程度で消失する直径1マイクロメートル(マイクロは100万分の1)以上のMBを同生成器で補充できる。特に研削加工で効果を発揮。従来はMBが消失しないようにUFBシステムを常時稼働させる必要があった。同生成器を使えばUFBシステムを休止でき、コストを抑えられる。2020年度に500台の販売を目指す。
日本タングステンのUFBクーラントシステムは、直径1マイクロメートル未満のUFBと同1マイクロメートル以上のMBを生成する。研削加工の場合、UFBとMBの両方があることで加工能率を高められる。ただ超微細なUFBは約2週間残存するのに対し、MBは浮力で浮上し消滅しやすい。
そのため従来は加工機1台につきUFBシステムを1台設置し、同システムを常時稼働させることでUFBとMBの両方を供給していた。
新製品のMB生成器を補助装置として使うことにより、UFBシステムで一度作ったMBが消失してしまっても後から補える。加工機1台につきMB生成器を1台設置することで、従来のようにUFBシステムを加工機の台数分導入する必要がなくなり、初期費用も抑えられる。
「UFBクーラントシステムが1台あれば、5台程度の研削機で使い回せる。研削機の台数が多いほど、従来の使い方に比べて得になる」と、利点を説明する。
- 2020年7月1日
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- 2020年6月30日
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中国で工作機械の受注が回復基調に入りつつある。日本工作機械工業会が発表した4月の工作機械受注実績が前月比27・5%減となる中、中国に限れば同2・3%増の115億6100万円と、2カ月連続の増加。
日工会では、インフラ整備や自動車関連での足元の受注増加を踏まえ、「5月、6月にかけてさらなる改善が見込まれる」と見ている。
中国では、世界に先駆けて新型コロナウイルスの感染が小康状態となり、政府の産業奨励策が講じられた。4月は、第5世代通信(5G)関連やパソコン向けなどで半導体製造装置の需要が増え、電気・精密や一般機械を中心に「多様な業種で受注があった」という。110億円超えは2カ月連続となる。
また欧米の落ち込みに伴い、外需全体に占める中国のシェアは33%となり、2年ぶりに30%を上回った。
ただ前年同月と比べると26カ月連続で減少しており、金額規模としてはまだ低水準だ。主要4業種の受注額は同10・2%増と増えたものの、一般機械が同19・1%減、自動車が同40・1%減、航空機・造船・輸送用機械が同61・6%減だった。
工作機械メーカーからは「今後も受注が安定すると言えず、不透明感は漂っている」と、先行きを懸念する声も挙がる。
- 2020年6月30日
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- 2020年6月29日
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田代精工は、銅やアルミニウム合金など非鉄金属加工用の新形状エンドミル「TSK―mill」の受注生産を始めた。
独自設計の刃先やチップポケットにより、切粉の排出性などを改善。高速切削で作業効率を改善し、生産性向上や省エネに貢献する。価格は1万1000―2万円(消費税抜き)。
1―2年後に年間1億5000万円の売り上げを目指す。
チップポケットのすくい面を円弧状に大きくした。一般的なエンドミルと比べ、ポケットに切粉が詰まらずに高速回転と高送りを実現できる。また刃先のすくい角度を40―55度と鋭利にしたことで、加工物への深い切り込みができ、バリやむしれといった不良を抑制。切削抵抗が少なく熱変形もしないため、仕上げ面が美しく整い、バリ取りなど仕上げ加工の負担を削減する。
製品サイズは直径6ミリ、8ミリ、10ミリ、12ミリメートルを用意。今後はステンレスなど加工できる金属の種類も増やす。将来は使用済みの工具を、今回開発した機構に改造するサービスやメンテナンスサービスも検討する。
- 2020年6月29日
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- 2020年6月26日
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ユニオンツールは、1枚刃の超仕上げ加工用のロングネックラジアスエンドミル「CBN―RSF」に新たなサイズなど22型番を追加した。
従来の12型番と合わせ、外径0.4ミリ―2ミリメートルの全34型番を用意した。光学系など微細加工ユーザーの要望に対応した。
光沢感のある面質を実現し、工数を削減する。価格は2万3700―3万5000円(消費税抜き)。
年間の販売額はシリーズ合計で2億円を目指す。
既存の外径0.4ミリ、1ミリ、2ミリメートルのほか新たに0.5ミリ、0.6ミリ、0.8ミリ、1.5ミリメートルを追加した。
また既存の外径にコーナー半径と有効長のバリエーションも拡充した。
CBN―RSFは高硬度材加工に適した立方晶窒化ホウ素(CBN)を採用した。耐摩耗性と耐欠損性に優れ、長時間加工でも加工面粗さを維持する。
- 2020年6月26日