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- 2024年4月4日
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ミスミグループ本社はオンライン機械部品調達サービス「meviy(メビー)」において、角物切削加工の研削加工およびバフ研磨の自動見積もりを始めた。機械部品の加工方法として需要の高い表面加工方法を自動見積もりの対象に加えることで、顧客の利便性向上につなげる。
機械部品は研削加工や、バフと呼ばれる研磨道具を用いてワーク(加工対象物)表面を滑らかにするバフ研磨を実施することで精度を高められる。従来はメビーを通じて部品加工を実施後に、研削加工などは別途外注する必要があった。それを今回、見積もりから発注までを一気通貫で手配できるようになり、幅広いシーンで活用できるようにした。
ミスミグループ本社は難易度の高い高精度品の自動見積もり機能の新規開発や、生産体制の強化を実施することで今回のサービス提供を可能にした。
- 2024年4月4日
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- 2024年4月2日
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日本工作機械工業会(日工会)が発表した2月の工作機械受注実績(確報値)は、前年同月比8・0%減の1142億800万円と、14カ月連続で減少した。前月比は2・9%増で2カ月ぶりの増加。日工会の稲葉善治会長(ファナック会長)は「依然として緩やかな調整局面の中で、横ばい気味に底堅く推移している」との見方を示した。
地域別の受注額は中国が前年同月比22・4%減の228億1900万円だった。14カ月連続で前年割れとなったが、4カ月連続で220億円を超え底堅さも見られた。2月中旬の春節(旧正月)時期を踏まえた1―2月期では前年同期比14・8%減だった。
稲葉会長は中国の受注状況について「一部会員から底入れしつつあるのではとの見方が示されている」と述べた。一方、「3月上旬の(中国の国会に当たる)全国人民代表大会を終えても本腰の入った政策のテコ入れが感じられず、停滞感が払拭できていないとの意見もある」とし、まだら模様との認識を示した。
米国を中心とする北米は前年同月比10・1%増の256億4500万円と3カ月ぶりに増加。伸び率では5カ月ぶりに2ケタを超えた。業種別では航空機・造船・輸送用機械が同51・8%増の47億円と好調な一方、自動車が同25・7%減の22億円。稲葉会長は電気自動車(EV)やハイブリッド車(HV)、ガソリン車の需要が入り混じり「北米の自動車関係は少し計画の見直しを迫られているのではないか」とした。一方、インドは自動車で大型受注が続くなどして、同93・5%増の51億5900万円だった。
同日発表した4―6月期の工作機械受注予測DI(「増加」と答えた企業の割合から「減少」と答えた企業の割合を引いた値)は、1―3月期から11・0ポイント改善のマイナス8・2となり、2023年終盤に高まった先行きへの懸念は緩和されたようだ。稲葉会長は「受注が底を打っていると感じる会員が非常に増えたことを表している」との考えを述べた。
- 2024年4月2日
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- 2024年3月29日
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タンガロイは、直角肩加工用カッター「ドゥー・レック」シリーズに、低抵抗の「ML形」チップブレーカーと4種類の材種を追加して発売した。ステンレス鋼や耐熱合金の加工などで高い切削性能を発揮する。
切り込みが最大16ミリメートルの18サイズのチップブレーカーにML形を設定。シャープな切れ刃で加工時の発熱を抑えられる。長い突き出しでの加工でも、ビビりを抑え安定した高能率加工ができる。
材種では、鋼加工に適した物理気相成長(PVD)コーティング材種「AH3225」や、ステンレス鋼加工に適したPVD材種「AH3135」、耐熱合金や鋳鉄に適したPVD材種「AH8015」、鋳鉄の高速化工に最適な化学気相成長(CVD)コーティング材種「T1215」を追加した。
- 2024年3月29日
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- 2024年3月27日
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紀和マシナリーは、鉄系金属や難削材の重切削を狙った主軸40番の横型マシニングセンター(MC)「KH―4200kai」を開発し、市場投入した。2020年に発売した横型MC「同4100kai」を進化させ、サイズを同程度に維持しつつ対応加工対象物(ワーク)サイズの拡大や加工効率の向上など全体的に能力を高めた。
ストロークは同4100kaiに比べてX軸が50ミリ増の560ミリ、Y軸が150ミリ増の660ミリ、Z軸が50ミリ増の560ミリメートル。送り速度も毎分80メートルから90メートルに高め、サイクルタイムの短縮を実現した。
また、B軸のクランプ力を2900ニュートンメートルから4500ニュートンメートルに引き上げ、回転速度も毎分37回転から75回転に高めた。機体剛性も改善し、切削能力は毎分234平方センチから440平方センチメートルに向上した。
ワークは直径630ミリ×高さ920ミリメートル、重量500キログラムまで対応。主軸の回転速度は毎分1万2000回転、トルクは140ニュートンメートル。2枚の自動パレット交換装置(APC)、収納本数40本の自動工具交換装置(ATC)、容量300リットルのクーラントタンクを標準で装備する。オプションでAPCを5枚、ATCを60本に増設可能。主軸も毎分1万5000回転、166ニュートンメートルに変更できる。
紀和マシナリーの主要顧客は海外の中小企業。中でも北米や欧州が半分以上を占める。現地ディーラーから「ラインアップにスペックの高い機体がほしい」という要望があり、新機種を開発した。
- 2024年3月27日
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- 2024年3月26日
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C&Gシステムズは、2次元(2D)・3次元(3D)融合型の金型向けコンピューター利用設計・製造(CAD/CAM)システム「エクセスハイブリッドツー」の最新版「V9・1」を開発し、2月に発売開始した。人工知能(AI)を活用し、膨大なデータから類似形状の製品モデルの検索などが可能。予想工数の見積もりや工程計画作成に迅速に対応できる。
深層学習(ディープラーニング)の手法を使い、AIにデータを学習させることでパソコンなどに保存した膨大な既存データの中から製品データを抽出する。
抽出データは類似性の高いモデルから順に候補が表示されるため、ユーザーは流用性が高い製品を素早く特定できる。
同社製工程管理システム「アイク」と併用することで、過去に製造した類似形状部品の受注情報などをデータベースから簡単に入手可能。製造工程の進捗(しんちょく)もリアルタイムで把握できるため、製造プロセス全体の効率化が見込める。
- 2024年3月26日
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- 2024年3月25日
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ファナックはロボットシステムの設計支援ツール「ROBOGUIDE」を約11年ぶりに刷新した。米Meta(メタ)の最新ゴーグル型端末を使用した仮想現実(VR)機能を新規に搭載。仮想空間の中で設計したレイアウトを自由視点で行き来し、ロボット同士の距離感や干渉度合いなどを確認できる。2次元(2D)でのシミュレーションに比べると、現実の肌感覚に近い形での検証が可能になる。
ROBOGUIDEは、パソコンを使ってロボットシステムの構築や教示作業を支援するソフトウエア。3次元(3D)コンピューター利用設計(CAD)データを利用したロボットや周辺機器のレイアウト設計が可能だ。
ソフト上で作成したプログラムは実機にダウンロードできる。事前にサイクルタイムや消費電力、周囲との干渉確認などができ、立ち上げ時間を短縮できる。
刷新後の新機能の一つがVR。メタ社のゴーグル型端末「Quest2」や「Quest3」を装着して利用する。仮想空間の中を自由視点で行き来し、設計したレイアウトを確認できる。現実に近い形で検証できることから、ロボットとロボットの間の距離感や、アームなどが干渉している度合いを高精度に把握できる。
このほか、VR機能以外では、陰影を付けるなどグラフィック面を向上して視認性を高めた。また、米マイクロソフトの基本ソフト(OS)「ウィンドウズ11」の利用と同じ操作性を実現し、使い勝手を向上した。
- 2024年3月25日
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- 2024年3月22日
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日刊工業新聞社がまとめた工作機械主要4社の2月の工作機械受注実績は、前年同月比21・3%減の251億3500万円となり、12カ月連続で前年を下回った。前月比は3・0%減と2カ月連続のマイナス。全体的に設備投資の様子見が続くが、一部で受注回復の兆しを感じさせる動きも出てきたようだ。
4社合計の輸出は前年同月比21・5%減と6カ月連続、国内は同20・9%減と16カ月連続でそれぞれ減少した。
牧野フライス製作所は輸出が同3・7%増と2カ月連続で増加したが、前月比は5・1%減少した。同社では「前年の受注が下がったこともあり、大きな変化はない」と見る。そのうち中国向けは電気自動車(EV)など新エネルギー車(NEV)関連の受注が堅調だったが、金型向けなど「NEV以外が落ち込んだ」。
ツガミは輸出が前年同月比31・8%減と2カ月ぶりに減少。中国向けが2月中旬の春節で営業日数が前年より少なかった影響を受けた。足元でインド向けと共に回復の動きも見られるが、同社幹部は「この動きが受注底打ちの兆しと判断するにはまだ様子を見る必要がある」と慎重な姿勢を示す。
オークマは国内が同30・6%減となったが、前月比は20・6%増と6カ月ぶりに増加に転じた。各地の自社展示会で5軸加工機や複合加工機など単価の高い機種の受注が増えた。中小企業では設備投資の様子見が続くが、半導体や自動車関連で今後の需要増を見越した投資が顕在化してきており、「国内では他の分野も含め回復の兆しのような動きが出始めているようだ」との見方を示した。
芝浦機械は国内が前年同月比55・7%増と2カ月連続で増加した。建設機械向けで大型工作機械、光学レンズ金型向けで超精密加工機などを受注したが、「海外向けは大型機の受注が減少し、全体で前年比微減となった」。
- 2024年3月22日
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- 2024年3月19日
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ミスミグループ本社はオンライン機械部品調達サービス「meviy(メビー)」で、切削丸物部品の短納期サービスを始めた。従来は通常6日目の出荷だったが、最短3日目出荷に短縮。突発的な設計変更や機械の故障が発生し、急ぎで部品調達が必要になるケースなどに対応する。
対象材質は鉄や鋼、アルミニウムなど複数あり、表面処理も無電解ニッケルや黒染めといった種類から選べる。短納期サービスは2019年8月以降、板金部品や切削角物部品を対象に実施。切削丸物部品についても顧客から要望が高まっており、同社として生産力を強化しサービスを実現した。
メビーは顧客が3次元(3D)コンピューター利用設計(CAD)データをアップロードすると、人工知能(AI)による自動見積もりや自動製造が実行される。最短1日での出荷が可能で、製造業の調達の効率化を支援する。
- 2024年3月19日
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- 2024年3月18日
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KTCは航空機の整備・改修・オーバーホール(MRO)向け工具市場に参入する。2024年中の製品化を予定する、位置情報を管理できるIoT(モノのインターネット)対応工具を軸に市場を開拓し、27年度までに同市場で売上高10数億円を目指す。IoT対応工具は、工具の紛失防止や使用履歴管理などを手軽に高精度で実現するのが特徴。安全運航のため厳格な工具管理が求められる航空機業界で、高い需要を見込む。
KTCが年内に発売予定のIoT対応工具は、シンガポールのゼラファイと連携し開発を進めてきたもの。ゼラファイは産業用に無線識別(RFID)タグなどを手がけており、20年9月にKTCと戦略的パートナー契約を結んだ。
KTCではゼラファイの技術を組み込んだ製品を、ソケットやラチェット、ハンマー、ドライバーなど幅広いラインアップで順次展開していく。
IoT対応工具は全方位通信が可能で、最大3メートル離れた場所からでも通信可能。そのため、工具の位置情報を従来より高精度で手軽に確認することができる。
高い安全性が求められる航空機のMRO現場では、機体内での工具置き忘れや紛失などを防ぐため、厳密な管理が欠かせない。IoT対応工具の活用により現場負担を最小限に抑えながら、安全性向上に向けた作業を効率化できる。
KTCの田中滋社長は「(航空機のMRO現場)と同様か、それ以上の安全性が求められる重要保安設備などでも需要が見込める」と話す。
- 2024年3月18日
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- 2024年3月14日
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ダイハツ工業や豊田自動織機による認証不正問題の影響が、国内の新車販売台数の回復に水を差している。日本自動車販売協会連合会(自販連)と全国軽自動車協会連合会(全軽自協)がまとめた2月の新車販売台数は、前年同月比19・2%減の34万4816台で、2カ月連続の減少。1月の同12・4%減より減少幅が拡大した。2023年は半導体不足の解消が進んで5年ぶりに新車販売台数が前年を上回ったが、24年はダイハツ工業やトヨタ自動車の出荷停止の影響があり、1―2月からつまずく格好となっている。
ダイハツの出荷停止の影響により、2月の軽自動車全体の販売台数は前年同月比24・8%減の11万8047台で3カ月連続のマイナス。1998年10月に軽が現行規格となって以降、2月としては最低だった。
ダイハツは軽自動車が同81・6%減となり1月よりも減少幅が拡大した。ダイハツから車両の供給を受けるトヨタ、SUBARU(スバル)も減少幅が広がった。
登録車全体は同16・0%減の22万6769台で2カ月連続のマイナス。登録車ブランド別ではホンダが同54・2%増と大幅に増やしたが、トヨタが同33・2%減、マツダが同33・5%減、トヨタの高級車ブランド「レクサス」が同22・0%減、ダイハツが同88・2%減だった。
トヨタブランドの登録車は、ダイハツの出荷停止に加えて、豊田自動織機の自動車用エンジンの認証不正を受けてトヨタが同エンジンの搭載車両を出荷停止したことも減少に影響した。
登録車のうち乗用車は同14・4%減の20万2640台で2カ月連続の減少だった。
貨物車は同28・6%減の2万3159台だった。
3月以降はダイハツ、トヨタともに生産と出荷の再開が進むため、新車販売への影響は少なくなっていくと見られる。
- 2024年3月14日
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- 2024年3月13日
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日新ダイヤモンドは、単結晶ダイヤモンド工具の標準品「Nブランド」を発売した。同工具での標準品は珍しい。
一般的に特注品となる単結晶ダイヤモンド工具を標準品化することで、手軽に試してもらう狙いだ。今回は、インサート、正面フライスカッター、樹脂用R面取りエンドミル、1枚刃スクエアエンドミル、1枚刃ボールエンドミル、ヘール加工用バイトの6種類をそろえた。今後もさまざまな製品を追加する予定。
単結晶ダイヤモンド工具は、長寿命で高精度。一方で、材料の硬度が高く少しずつしか研削できないため、製作には時間がかかる上に高価格になってしまう。同社では、レーザー加工機で加工を自動化することでコストを抑えたほか、在庫販売することで短納期を実現する。また、長く単結晶ダイヤモンド工具の特注品を手がけてきた同社の知見を生かすことで、標準品化にこぎ着けた。
- 2024年3月13日