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- 2022年6月22日
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三菱マテリアルは、両面インサート式汎用肩削りカッター「WWX400シリーズ」に、精密級Mインサートとワイパーインサートを追加し、発売した。仕上げ面精度向上のニーズに対応する。価格は代表型番の「6NGU1409040PNER―M MP6120」が2112円(消費税込み)。
発売したのは精密級Mインサートが16アイテム、ワイパーインサートが3アイテム。精密級Mインサートは、切れ刃稜線(りょうせん)部に加えてインサート側面も研磨することにより、仕上げ面精度を高めた。ワイパーインサートは2コーナーが使用可能。通常のインサートにワイパーインサートを1枚だけ取り換えて使うことで、高品位な仕上げ面精度を実現する。
同シリーズは両面6コーナーの「X形状」を採用。両面6コーナーを使える経済性と、さらい刃を大Rとすることで、無研磨級のインサートでも良好な仕上げ面が得られる。
- 2022年6月22日
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- 2022年6月20日
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タンガロイは、ネジ切り加工用工具「タング・スレッド」のレイダウンタイプST形インサート(刃先交換チップ)に、「AH8015」材種を追加し発売した。価格は代表型番の「6IR10ISOAH8015」が2090円(消費税込み)。初年度1400万円の販売を見込む。
AH8015は、耐摩耗性と耐チッピング性を両立した物理気相成長(PVD)コーティング材種。鋼やステンレス鋼のほか、難削材など幅広い被削材のネジ切り加工に適用できる。
今回、同インサートにおいて、60度および55度の汎用ネジ用、ISOメートルネジからユニファイネジ、管用テーパネジまで幅広いネジ形状に対応するアイテムに同材種を設定した。
- 2022年6月20日
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- 2022年6月17日
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トヨタ自動車が初の電気自動車(EV)専用車「bZ4X(ビーズィーフォーエックス)」を市場投入することを踏まえ、デンソーや豊田自動織機、アイシンなどトヨタグループ各社もEV向けユニットに本腰を入れ、小型化や軽量化、機能集約化などでEVの走行や乗り心地、電費を支える。各社は供給体制の整備や技術開発を加速し、EVの普及を後押しする構えだ。
デンソーとアイシンがトヨタと共同出資するブルーイーネクサスは、高い動力性能と小型化を実現し、車両の電費向上に貢献する「eアクスル」を同社として初投入した。前輪駆動車向けの150キロワット仕様と4輪駆動車向けの80キロワット仕様の3機種を開発した。
eアクスルはモーターとインバーター、減速機などを一体化したモジュール。自動車メーカーはEVの開発・生産工数を減らせるなどの利点がある。3社が開発したeアクスルはインバーターをトランスアクスルに内蔵する「ビルトイン構造」などにより「フロントは前後方向の長さ、リアは高さを低減した」(ブルーイーネクサス)と説明する。
冷却やインバーターの積層両面技術進化により出力密度を向上し、長時間・高トルクで出力可能な動力性能を実現。モーターの最適磁気設計や低粘度オイルなどで電費の向上も図る。
eアクスルの開発・供給はEV普及とともに競争が激化する。日本電産は大型設備投資を進め、IJTTは商用車向けeアクスルを開発する。アイシンもeアクスルなどに取り組む人員を拡充する。
デンソーはbZ4X向けに充電・電力変換・電力分配の機能を集約した「ESU」や大気の熱をエアコンの熱源にする「高効率エコヒートポンプシステム」を供給する。内燃機関を持たない電気自動車はバッテリーが唯一のエネルギー源。ヒートポンプにすることで「EVの航続距離は20―30%伸びている」(デンソー)と熱管理の有効活用がカギになると話す。
豊田自動織機は車載充電器とDC―DCコンバーター(電圧変換器)を一体化した新ユニットを完成。充電機能と電力変換機能を担う。一体化したことで別体に比べ、23%の小型化と17%の軽量化を可能にした。
このほかアイシンでは床下電池ケースの側部に組付けて衝突時に電池を保護する「ロッカーEA材」などを展開する。カーボンニュートラル(温室効果ガス排出量実質ゼロ)を実現するには車の電動化が必須。電動車向け部品の開発も熱を帯びている。
- 2022年6月17日
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- 2022年6月15日
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工作機械主要7社の2021年度の工作機械受注高は、前年度比76・7%増の4826億5000万円となった。新型コロナウイルスの感染拡大による景気後退からの回復が進み、3年ぶりの増加となった。3月単月も前年同月比で増加を維持。伸び率は若干の鈍化傾向にあるものの、足元の引き合いの強さなどから、受注額は今後も高い水準が続きそうだ。
21年度は全社が国内、輸出、総額の全項目で増加した。20年度から回復基調が続く中国のほか、年度を通じて欧米やアジア、日本でも自動化・省人化やデジタル化への設備投資の動きが拡大。半導体製造装置や自動車関連をはじめ幅広い業種で旺盛な需要を取り込んだ。
中国市場に強いツガミは「中国は業種全般が好調で、特に電気自動車(EV)やIT機器関連向けが多い」という。米国は主に半導体製造装置や自動車、航空機が好調で「21年度は高水準を維持した」。また国内では「自動車向け金型の回復も見られた」という。
3月単月は前年同月比37・7%増の485億8000万円で、16カ月連続の増加となった。2月まで50%以上を示してきた増加率が落ち込んではいるが、牧野フライス製作所は「しばらくは受注額で高い水準を維持する」とみる。
中国は好調を持続しており、オークマでは「高精度な機械を求める動きが一段上がったことで、台湾製や中国製機械からの買い換え需要を取り込めている」という。ジェイテクトも「中国で新エネルギー車が引き続き増加した」。
また芝浦機械は唯一の前年同月比減少となったものの、4月も引き合いが多くあり「これまでの好調な流れは変わっていない」としている。
- 2022年6月15日
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- 2022年6月13日
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ブラザー工業は小型マシニングセンター(MC)「スピーディオ」の新モデルを2シリーズ発売したと発表した。高生産性を追求した「Sシリーズ」と高速2面パレットチェンジャーを標準搭載した「Rシリーズ」で、いずれも約3年ぶりのモデルチェンジとなる。最新のコンピューター数値制御(CNC)装置を載せ、操作性を高めたほか、さまざまな機能を向上させた。消費税抜きの価格はSが720万円から、Rが871万円から。
新CNC「CNC―D00」で制御を向上させ工具交換時間を短縮。従来より生産性を約1%向上させた。Rではさらにテーブルの回転時における加減速制御の最適化などでパレット交換時間を0・2―0・3秒短縮させた。
新CNCはタッチパネル式の15インチ液晶で直感的な操作性を実現した。すべての操作の起点となるホーム画面を新設。使用頻度の高い情報を集約化したり、消費電力や稼働率などの情報を見える化するアプリを用意したりして、使いやすくした。また、両シリーズとも工具を28本搭載できる仕様を追加した。
- 2022年6月13日
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- 2022年6月10日
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タンガロイは、ネジ切り加工用工具「タング・スレッド」のレイダウンタイプST形インサート(刃先交換チップ)に、「AH8015」材種を追加し発売した。価格は代表型番の「6IR10ISOAH8015」が2090円(消費税込み)。初年度1400万円の販売を見込む。
AH8015は、耐摩耗性と耐チッピング性を両立した物理気相成長(PVD)コーティング材種。鋼やステンレス鋼のほか、難削材など幅広い被削材のネジ切り加工に適用できる。
今回、同インサートにおいて、60度および55度の汎用ネジ用、ISOメートルネジからユニファイネジ、管用テーパネジまで幅広いネジ形状に対応するアイテムに同材種を設定した。
- 2022年6月10日
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- 2022年6月9日
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ヤマザキマザックは、中大型の加工対象物(ワーク)に対応し、重切削・高精度加工が可能な立型マシニングセンター(MC)「VCN―460」「同600」を発売した。Y軸ストロークとテーブルサイズの伸長で積載可能なワークサイズを拡大。重切削における加工能力を大幅に高めた。消費税抜きの価格は「460」が1510万円から、「600」が1760万円から。両機種合わせて年間400台の販売を目指す。
「460」のY軸ストローク・テーブル奥行きは460ミリメートル。「600」は600ミリメートル。いずれも従来機より増え、金型に使うモールドベースなどの高効率加工に対応する。また、主軸は切削能力を約50%高めた毎分1万2000回転の高トルク主軸を採用し、高い重切削能力を実現した。毎分1万8000回転のオプションも用意し、アルミニウム加工や金型加工の高効率・高精度化が可能。
コンピューター数値制御(CNC)装置は「マザトロール・スムースEz」「同G」から選べる。Ezはコンピューター利用製造(CAM)ソフトウエアとの高度な連携機能を備え、段取り時間を削減する。
- 2022年6月9日
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- 2022年6月8日
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日本工作機械工業会(日工会)が発表した2021年度の工作機械の受注実績は、前年度比68・7%増の1兆6677億2300万円で、4年ぶりの増加となった。過去3番目の受注額で、1兆6000億円を上回るのは18年度以来3年ぶり。コロナ禍による景気減速からの回復傾向が鮮明となり、外需は過去最高を更新した。
内需は同73・6%増の5660億4000万円で、3年ぶりの増加となった。外需は同66・3%増の1兆1016億8300万円で、2年連続の増加。外需単独で1兆円を上回ったのは17年度以来4年ぶりとなる。
3月単月は前年同月比30・2%増の1664億8400万円で、17カ月連続の増加。単月の受注額として18年3月に次ぐ過去2番目の高水準で、1600億円超えは3年11カ月ぶり。期末効果に加えて、半導体関連などでの大口受注があったと見られる。
内需は同48・3%増の600億5000万円で、3年6カ月ぶりに600億円を上回った。外需も同21・8%増の1064億3400万円で、4年ぶりの1000億円超え。日工会はロシアのウクライナ侵攻などの影響が「短期的に下押し圧力としてどう出るか読みにくい」との見解を示した。
- 2022年6月8日
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- 2022年6月7日
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大野精工は、ワイヤ放電加工機の加工対象物(ワーク)の水平調整作業を効率化する治具「PADシリーズ」を開発、発売した。六角レンチでネジを回してX・Y方向の傾きを1ミリ―100ミリメートルの範囲で調整できる。仕様は「200」とZ軸調整機能を加えた「300」の2種類。消費税抜きの価格は「200」が11万5000円、「300」が12万9000円。
主力の自動車部品加工の技術を活用し、自社生産する。調整部に精密な鋼球を使用(特許出願中)しているため耐久性が高い。また従来のようにシムプレートなどを挟む必要がなく、熟練者でなくても簡単に作業できる。オプションでワークを載せるサブプレートを用意、価格は3万9000円(消費税抜き)。
大野精工は2021年から中国メーカー製のモリブデンワイヤ放電加工機の国内販売を手がけている。PADシリーズは年間40個の販売目標に向け即納体制を整え、放電加工機の拡販につなげる。
- 2022年6月7日
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- 2022年6月6日
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タンガロイは、中・大型機械での重切削、荒加工に最適な直角肩加工用カッター「テック・ミル」に、直角肩用大径工具と平面重切削用工具を追加し、発売した。価格は、直角肩用大径工具の代表型番「TPM16R160M50.8―08SA」が20万5700円(消費税込み)。初年度2800万円の販売を見込む。
テック・ミルは刃先強度が高い縦置き型インサート(刃先交換チップ)を採用。ポケットが小さく工具剛性も高いため、重切削でも安定した高能率加工を実現する。今回、加工径32ミリ―125ミリメートルに対応する従来製品群に、新たに160ミリ―250ミリメートルを追加する。
また同じインサートを使用可能な切り込み角60度の平面重切削用工具もシリーズ化する。縦置き型インサートによる高い刃先強度を備え、最大切り込み12ミリメートルでの重切削が可能。工具径は100ミリ―250ミリメートルを設定した。
- 2022年6月6日
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- 2022年6月2日
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三菱マテリアルは、難削材加工用エンドミル「スマートミラクルエンドミルシリーズ」に、超耐熱合金加工用ラジアスエンドミルを追加、発売した。航空機部品に多く使われるニッケル基超耐熱合金の加工で、高い加工能率と安定加工を実現する。
価格は代表型番の「VQN4MVRBD0300R030」が1万6720円(消費税込み)。
4枚刃タイプを7アイテム、6枚刃タイプを6アイテムそろえた。耐摩耗性と耐熱性に優れたコーティングの採用により、耐摩耗性と耐チッピング性が向上。高い制振性の不等リード設計と最適な刃数設定により、加工能率なども高めた。
また、超耐熱合金加工に対応した独自のR切れ刃のすくい角やラジアスカーブの最適化により、耐欠損性を向上し安定した高能率加工を実現する。
- 2022年6月2日
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- 2022年6月1日
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スギノマシンは、フローティング機構内蔵のバリ取り用ツールホルダー「バリカン BRQ―TX01」を発売した。前モデル「同BC10―20」をフルモデルチェンジした。より高速度の回転に対応し、加工テスト時の使いやすさも向上した。価格は4万5000円(消費税抜き)。初年度1000台の販売を目指す。
回転数が従来の毎分5000回転から同1万2000回転に増え、高送り加工によるサイクルタイム短縮やバリ取り加工後の仕上がり、品質の向上を実現。分解工具を使わず、ワンタッチでフローターの着脱とスプリング交換ができる構造にし、バリ取りの自動化に必要な加工テスト時の使いやすさやメンテナンス性が向上した。
同ホルダーはマシニングセンター(MC)に取り付けて使用。ダイカストや鋳造品などのバリ取りを自動化できる。最大10ミリメートル伸縮するフローティング機構を搭載。加工対象物(ワーク)に合わせて先端工具が上下に動いて追従するため、簡単な数値制御(NC)プログラムで均一のバリ取りが可能。また、取り残しやワークの削れ過ぎも防げる。
- 2022年6月1日
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- 2022年5月31日
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タンガロイは、中・大型機械での重切削、荒加工に最適な直角肩加工用カッター「テック・ミル」に、直角肩用大径工具と平面重切削用工具を追加し、発売した。価格は、直角肩用大径工具の代表型番「TPM16R160M50.8―08SA」が20万5700円(消費税込み)。
テック・ミルは刃先強度が高い縦置き型インサート(刃先交換チップ)を採用。ポケットが小さく工具剛性も高いため、重切削でも安定した高能率加工を実現する。今回、加工径32ミリ―125ミリメートルに対応する従来製品群に、新たに160ミリ―250ミリメートルを追加する。
また同じインサートを使用可能な切り込み角60度の平面重切削用工具もシリーズ化する。縦置き型インサートによる高い刃先強度を備え、最大切り込み12ミリメートルでの重切削が可能。工具径は100ミリ―250ミリメートルを設定した。
- 2022年5月31日