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- 2026年4月30日
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テルミック(愛知県刈谷市、田中秀範社長)は、1月末から機械加工製品の検査工程をペーパーレス化し、同工程の生産性を10%以上向上した。
加工精度を検証する際に使用する検査図面をタブレット画面で確認する。ノギスで測定したデータは即時にタブレット画面に記載されてデータ化される。紙による出入力作業がなくなるとともに記入ミスを低減できることから、中国の子会社で導入、近く日本でも導入する。
金属部品加工を手がけるテルミックは生産性向上を図るため、全社でデジタル改革(DX)を推進している。これまでアプリケーションを自社開発し、設計図のデータ化や図面をスマートフォンで読み取り3次元(3D)画像に変換するアプリを導入。また外国為替及び外国貿易法(外為法)対応で図面のチェックにAI(人工知能)を導入するなどしている。
ペーパーレスに取り組む検査工程は、これまで製品をノギスなどで測定し、検査図面に手書きで記入していた。今回、自社開発したアプリを導入することで検査図面のペーパーレス化を実現し、作業時間を大幅に短縮できた。
同社は1月末まで、加工した製品の78%を中国の大連と深センの子会社で、22%を日本の拠点でそれぞれ検査していた。中国で導入したところ、検査時間が短縮し、現地で検査できる製品の比率が従来と同じ作業時間で87%にまで向上。近く日本でも導入することで、中国での検査比率を90%にまで引き上げる。
これにより受注増のボトルネックを解消しつつ、日本で検査工程に携わっている10人の検査員は高精度、高機能製品の検査に特化することが可能になる。
同社には、国内協力メーカーのほか中国に協力工場が100社ある。同社内でペーパーレス化が浸透した後は一部協力メーカーにも導入を促す。
- 2026年4月30日
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- 2026年4月27日
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ミスミグループ本社は機械部品調達サービス「メビー」に、切削角物の熱処理サービスを追加した。焼き入れ部品で従来対応が難しかった複雑形状の加工や研削加工に対応する。表面粗さ(Ra)0・8マイクロメートル(マイクロは100万分の1)の指定も可能。また納期割引サービスにも対応する。加工難易度の高い複雑で高精度な焼き入れ部品の調達から、コストを抑えた調達まで顧客の多様なニーズに応える。
熱処理した部品
切削角物の焼入れは高価になりがちだが、納期割引サービスの長納期を選ぶと通常価格から30%安く調達できる。
顧客から「短納期で、歪みやすい複雑形状や高精度な焼き入れ部品も調達したい」「納期に余裕がある場合は、より低コストで調達したい」といった要望が多いことから、今回の新機能追加を決めた。
メビーでは2025年5月に切削角物の熱処理を提供開始した。その後も公差対応や納期が長くなることが多い焼き入れ部品の最短6日目出荷を実現するなど、サービスを拡張してきた。
- 2026年4月27日
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- 2026年4月24日
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芝浦機械は床上形横フライス中ぐり盤2台を向かい合わせに配置し、対面する加工を同時にできるシステムを開発した。四角い大型の加工対象物(ワーク)の4面加工を通常の半分の2工程に集約するなどし、加工時間を大幅に短縮できる。二つのパレットを自動交換する装置も備え、加工の自動化や省人化、長時間の無人加工、多品種少量生産などに対応する。
同社の床上形横フライス中ぐり盤「BSF―150C」2台を対向に配置し、二つのパレットチェンジャーを備えたシステムを開発。タダノから同システムをベースにした大型建機用旋回フレームの全加工に対応した生産システムを受注し、丸亀工場(香川県丸亀市)に納める。
高剛性で高精度な加工が可能なBSFを2台同時に制御する専用システムを構築。大型ワークの対面に同芯度が必要な加工の場合、対面同時加工が可能なため、1台でテーブルを反転させて2工程で対応するよりも高精度な加工を実現した。
タッチセンサーを使った自動計測機能やワーク種共有の専用治具により省人化や段取り時間の削減が見込める。二つのパレットチェンジャーで段取りの効率化や自動スケジュールに従った無人加工が可能で、作業者の負担軽減にも貢献する。
芝浦機械は立旋盤や特殊機といった大型機を手がけ、機械同士の組み合わせによる生産システムの提案などに力を入れる。
- 2026年4月24日
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- 2026年4月23日
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MOLDINOは、高硬度鋼の荒・仕上げ加工用で直径8ミリメートル以上のラジアスエンドミル「エポックディープラジアスハード(EPDRH)―TH3」を発売した。入れ子やピン穴など高精度な垂直面(立壁)が必要な摺動(しゅうどう)部の加工向け。工具径は直径8ミリ、10ミリ、12ミリメートルで、コーナーは半径0・2ミリ―2・0ミリメートルの円弧。26アイテムあり、消費税抜きの価格は1万5500―3万500円。
高硬度鋼の高精度加工では直径6ミリメートル超の4枚刃ロングネックラジアスエンドミルが少なく、顧客から商品化が求められていた。超硬母材と次世代コーティングの組み合わせにより寿命が向上する。
- 2026年4月23日
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- 2026年4月17日
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ブラザー工業は、主軸30番の小型マシニングセンター(MC)「スピーディオ」シリーズに横型5軸加工機「HU550Xd1」を追加し、発売したと発表した。
シリーズ最大となる直径680ミリ×高さ400ミリメートルの治具エリアを備え、電動駆動装置「イーアクスル」部品など大型部品の多面加工に対応する。消費税込みの価格は2090万円。同時5軸制御モデル「同5AX」が2242万円。
既存の横型4軸MC「H550Xd1」に大型傾斜ロータリーテーブルを搭載し、5軸化した。機械幅1557ミリ×奥行き3191ミリメートルで、同程度の加工エリアを持つ主軸40番の横型MCに比べ設置スペースを約20%縮小できるという。
工具収納本数30本のマガジンを搭載。最大工具長さは350ミリメートルで深穴加工にも対応する。
主軸では高速の毎分2万回転仕様を、今回オプションに新規設定した。新型機に合わせて既存の立型MCのスタンダード機「Sシリーズ」と立型5軸加工機「Uシリーズ」にも同仕様を追加した。
- 2026年4月17日
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- 2026年4月15日
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京二は、中国・アモイの厦芝精密科技(シアテック)が手がけるマイクロドリルを日本の半導体製造装置向け部品・検査治具メーカーに提案開始する。同様の国産品より価格は約2割安く、精度や剛性、耐摩耗性が高く、京二が品質保証する。これを弾みに、中国製切削工具の売上高比率を現在の11%から将来15%程度まで高める計画。
マイクロドリルはシャープペンのペン先のような形で、素材には超硬や多結晶ダイヤモンド(PCD)が用いられる。シアテックのマイクロドリルの最小径は量産レベルが0・020ミリメートル、試作レベルが0・009ミリメートル。
半導体製造時の検査治具であるプローブガードや集積回路(IC)ソケットなどの加工に適している。プローブガードは半導体ウエハー上に形成されたチップの電気的検査に使い、素材はマシナブルセラミックス。ICソケットはチップの電気特性や機能を検査し、スーパーエンジニアリングプラスチック製のベース部分にマイクロドリルでプローブピンが入る穴をあける。
シアテックは中国有数の極小径工具メーカーであり、現地の日系メーカーの生産拠点が源流。京二は「マイクロドリルは日本メーカーが少なく、展示会などを通じて価格対応力と専門技術力を顧客に訴求する」(井口社長)方針。
京二は約20年前から中国製品を扱い、15社・ブランドを手がける。2025年9月期の売上高約50億円のうち中国工具の割合は約11%。シアテック製品の拡販では、顧客からの問い合わせに迅速・円滑に対応できるよう社内に「半導体相談室」を設置。さらに専門サイト「中国工具・中国調達.com」を通じて情報発信も強める。
- 2026年4月15日
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- 2026年4月14日
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日刊工業新聞社がまとめた工作機械主要4社の2025年度の工作機械受注実績は、前年度比14・8%増の4580億3400万円だった。国内では中小企業が設備投資を様子見した影響などで微減となったが、輸出は米国や中国がけん引し大幅に増えた。3月単月は前年同月比19・9%増の547億400万円となり、22カ月連続で増加した。国内は減少したものの半導体製造装置関連向けの動きが出始めている。
25年度の受注総額は全社がプラスとなった。オークマは年度ベースの輸出が過去最高を記録した。「年度前半は中国が増え、それが落ち着いてきた中盤からは米国がかなり増えた」。国内も微減となったものの「特に後半から上昇してきた」と回復傾向にある。
3月単月の4社合計の輸出は前年同月比29・4%増と、19カ月連続で増加した。ツガミは同66・4%増と11カ月連続で増加。主力の中国市場が「春節(旧正月)の反動とスポット受注もあり順調」だった。インドも着実に増加しているという。
芝浦機械も輸出が同4・6倍と2カ月ぶりに増加した。「中国で大型サーバー関連などの光通信向けが活況で、超精密加工機を複数台受注した」。また北米で発電用タービン、航空宇宙関連向けに大型機が堅調だった。
牧野フライスは輸出が同18・8%減と4カ月ぶりの減少となった。インドや米国向けは増加した一方、中国、欧州向けが減少した。前年に「中国の自動車産業向け、欧州の航空宇宙産業向けに、まとまった受注があった」反動が響いた。
オークマも輸出が同6・2%減と2カ月連続で減少。前年に中国の電気自動車(EV)向けに大規模受注があったため、その反動が主要因。ただ前月比ではプラスとなっており「米国では航空宇宙、エネルギー関連向けなどで大企業が強力に引っ張っている」と足元は好調だ。
4社合計の国内は同4・4%減と3カ月ぶりにマイナスとなった。ただ注目は半導体製造装置関連だ。オークマは「いよいよ本格的に動き出したと実感している」とし、前月比では国内が増加。牧野フライスも「国内は好調な航空宇宙にプラスして半導体製造装置関連の動きが見えてきた」と期待感を示す。
- 2026年4月14日
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- 2026年4月13日
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日進工具は超硬小径切削工具に顧客の意見や評価を早期に反映させるため、アジャイル型の商品開発を本格化する。従来は年5アイテム弱だった新製品点数を、2026年3月期から年10アイテム程度に増やした。
開発品のテスト加工の検査・評価には新たに自動化工程を導入し、所要時間を短縮して回転率を高める。従来のプロダクトアウト型にマーケットイン型手法を加えて、生産コストの削減などを求める顧客への満足度と自社利益率の双方を引き上げる。
日進工具は26年3月期からアジャイル型商品開発を進めている。顧客とコミュニケーションを深めて、その声を企画、設計、開発、テスト、商品化に柔軟・早期に生かし、販売機会損失などを回避する。
新商品(既存品の規格拡大含む)は26年3月期に10アイテム、27年3月期も10アイテム程度を目標に据える。同社の独自性を追求するプロダクトアウト型開発に加え、顧客の意見をきめ細かく採用するマーケットイン型の開発、特殊品の受注を推進する。
同社の後藤弘治社長は「一つの新商品をじっくり開発しても、即ヒットさせるのは難しい」と認識。その上で「商品を出しながらマーケティングを続けるアジャイル型開発などに経営資源を集中し、企業価値の向上に努める」としている。
アジャイル型開発の導入にあたっては、顧客や代理店、販売店から意見や要望を吸い上げやすい営業体制をとる。従来は営業担当者が新商品を地道に売り込んできたが、商品を広く知ってもらうため顧客向けのセミナーを開くなどして市場浸透を図っていく考えだ。
- 2026年4月13日
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- 2026年4月9日
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村田機械は正面型コンピューター数値制御(CNC)平行2軸旋盤「MW400II」の受注を始めた。完全独立型ベッドを採用し、従来製品に比べて設置面積を最大約30%縮小した。顧客の要望ごとに主軸モーターや主軸サイズ、ガントリーローダーなどのカスタマイズに対応可能。
自動車や建機・農機のほか、大径加工対象物(ワーク)を扱う企業向けに、月2台の販売を目指す。
MW400IIは完全独立型ベッドにするため全体設計を見直したことで、省スペース化を実現した。隣軸からの振動を回避できるため、片方で振動の激しい加工をしていても、待つことなく同時に加工ができる。
チャックサイズは直径254ミリメートルと同304ミリメートル、同381ミリメートルで幅広いワークサイズに対応できる。ガントリーローダーもワークに応じて3タイプあり、最大で直径350ミリメートル、長さ120ミリメートル、重量25キログラムまでの大物ワークを2個同時に搬送できる。
また、前機種と同様に刃物台をバー方式で動かす独自方式のタレットバー方式を採用しているため、切粉の排出性などに優れる。
- 2026年4月9日
